NDC化の強行や営業部門の再編など直販化の姿勢を昨年から急激に鮮明にしてきているアメリカン航空だが、最近でもそうした姿勢を感じさせる2つの施策が明らかになっている。

BUSINESS TRAVEL NEWSによると、先月には中小企業をターゲットとした新たな法人向けロイヤルティプログラム「AAdvantage Business」を発表。従来の「Business Extra」を置き換えるもので、対象となる法人やその出張者が直販チャンネルで出張を予約するとマイルやポイントを貯めることが可能。The Company Dimeは新プログラムについて、「NDC対応でAAに協力していた流通業者の顔面を平手打ちにするようなもの」と指摘している。

Skiftによると、今のところ新プログラムの導入が決まっているのは米国、カナダ、アルゼンチン、ブラジル、チリ、コロンビア、メキシコ、ペルーのみで、英国やスペインなどBusiness Extraが浸透している地域では、各地域のパートナー航空会社との調整が必要と説明しているという。

このほかThe Company Dimeは10月31日の記事で、アメリカン航空とアライアンスパートナーであるアラスカ航空が続けてきた協調した法人営業体制の終了が決まったことも報じている。理由や影響を受ける企業数などは明かされてないという。